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白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

【SFやアクションムービーが好きな人におすすめ】辻村深月作品の読む順番

こんにちは☆辻村深月作品(特に初期)が大好きな母ブロガーのKoriです。

一時期、私が夢中になって読んでいたので、じゃあ読んでみようかなと夫としお。

書店で見たおすすめの読む順だと『凍りのくじら』が1番。

正統派のとしおは、私の忠告よりも書店を信じて、素直に『凍りのくじら』から読みました。

 

凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

…私が予想した通り、彼はそれを何とか読み切ったきり、辻村作品を読むことはありませんでした。

 

躍動感や緊迫感、そんなスリルのある作品が好きな人には、『凍りのくじら』ってちょっとゆるめでぼんやりし過ぎていると思うんです。

時間がうまく流れないような退屈さや物足りなさを感じたり、じれったくなったりするのでしょう。

 

そんな人におすすめの読む順番を考えてみました。

 

絶対に間違ってはいけない順番

1.子どもたちは夜と遊ぶ

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)


狂気的な連続殺人、すれ違う大学生の恋心。

読者が無意識に持ってしまう先入観を突く辻村さんらしい作品。

鋭いナイフが自分に刺さったのではないかという錯覚に陥るほど血の匂いや恐怖を生々しく感じる表現に圧倒される。

ラストが美しい。いつまでも心に響くラストのために最後まで読んでほしい。

 

2.ぼくのメジャースプーン

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)


学校で大切に育てているウサギが殺された。

そのトラウマで苦しむ子どもたち。

法律の残酷さ、人間が放つ言葉の重さについて考えさせられる作品。

『子どもたちは夜と遊ぶ』の種明かしあり。

 

※以上2作品はなかなかグロテスクなので、気分が悪くなってしまった方はここで『凍りのくじら』を読むとちょうどいいクールダウンになると思います。

3.名前探しの放課後

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

名前探しの放課後(下) (講談社文庫)


個人的に、1番大好きな作品。泣いた。

自分以外の誰かを大切に思い、みんなで一生懸命守ろうとする。

そんな一生懸命さに心を強く打たれる。

上記2作品を読んでいないと楽しめない部分多数。

絶対に上記2つを読んでから読むこと。

 

4.スロウハイツの神様

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)


主人公の赤羽環は私の人生の目標。

どんなに苦しい環境に立たされても、自分の力で這い上がれ。

自分の知らないところで、誰かが支えてくれていた。

自分の知らないうちに、自分が誰かの支えになっていた。

ゆっくり淡々と始まって、最後は怒涛の伏線回収。

本当は早めに読んだ方が良い作品ですが、『凍りのくじら』寄りのテンションなので、スリルを好む人は後からの方がいいでしょう。

 

5.冷たい校舎の時は止まる

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)


これは本来1番に読むべきだと思うのですが、なんたって長い!

飽きっぽい人は挫折する可能性があるので、あえて最後に置きます。

上記作品とのリンクはないので、いつ読んでもOK。

胸がきゅーっと痛くなる感覚を味わいたい方におすすめ。

 

短編集は上記全作品を読んでから!

6.ロードムービー

ロードムービー (講談社文庫)

ロードムービー (講談社文庫)


冷たい校舎を読んでいないと全く面白くないです。

読んだ人には嬉しい続編。

7.光待つ場所へ

光待つ場所へ (講談社文庫)

光待つ場所へ (講談社文庫)


メジャースプーン、名前探しファン必読。

冷たい校舎好きにも。

 

 

他にも読みましたが、特に大好きな8作品を紹介しました。

辻村作品の好きなところは、嫌な奴だなぁと思っていた人間でさえ、救われるパターンが多く、しかも不思議とすんなり受け入れられるところ。

普通、嫌な奴にはバチが当たってほしいと思っちゃうでしょ?ざまぁみろ的な展開を求めてしまうものなのに、最後には嫌な奴を許している読者の自分がいる。

そんな腑に落ちる優しい展開が心地良いのです。一言で表すと、「後味の良い作品」

いつまでも心に残る読書体験ができたらいいですね。