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ゆー and みー with104

20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。嬉しいことも苦しいことも笑いに変えて前向きに生きたい人へ。

有川浩の『レインツリーの国』2つの面白ポイントと私のブログエピソード

本、漫画、アニメ

こんばんは☆母ブロガーKoriです。

 

自分の好きな本や漫画のレビューを探したことはありますか?

私は何度かあります。

他の人が、同じ本を読んでどう思うのか、

自分と同じ考えでも、真逆でも、面白いですよね。

同じ本を通じて人と出会う。

同じ本を読んでいるという共通点ほど話が盛り上がることってなかなかない気がします。

有川浩の『レインツリーの国』はそんなお話です。

 

有川浩『レインツリーの国』2つの読みどころ

早速ですが、

有川浩の『レインツリーの国』は2つの点で興味深いと思いました。

 

ブログの面白さ

この物語のヒロイン、ひとみは、自分が障がいを持たない人と同じになれる世界を作りたくて『レインツリーの国』を作りました。

文字のみで表現されるブログの世界では、耳が聞こえなくても何も支障がない。

そして、ひとみが難聴であることを知らない伸と出会い、「ふつう」の女性として言葉のやりとりを楽しみます。

 

私自身、ブログを始めて1年8か月。

このふたりのように「恋愛」に発展することは決してありませんが、面白い出会いもいくつかありました。

 

ある日、とあるカフェに食事をしに行ったら、「もしかして、みーちゃんのお母さんですか?」とお店の方に声をかけられたのです。

そのカフェは、私のブログを読んでくださっている方の行きつけのお店で、私が明日その店に行くということをブログに書いたのを読み、お店の方に伝えてくれていたのでした。

そして、さらに驚いたことに、私へのプレゼントを用意してくださっていたのです。

その約半年後、私はその方と実際にお会いすることができました。場所は、そのカフェです。

 

私がかつて留学していた大学に、今年度留学していますというメッセージをくれて、読者になってくれた方もいました。

それも嬉しかったです。その方の留学日記を読むと、懐かしいような、でも、私のときとは変わってしまったこともあるんだろうなぁと少し切ないような、そして純粋に羨ましい気持ちになりました。

 

私にとってブログは、日常の延長であり、物事の見方を変えるためのツールです。

1日のうちで話足りないことを発信するための時間であり、

苦しみや悲しみを笑い飛ばすための空間です。

そう、きっとブログは、誰にとっても日常を補完するための居場所になり得るのです。

そんなブログの面白さに改めて気づかされました。

 

耳が聞こえない人の文化

ひとみは、高校生のとき、事故に遭って耳が聞こえなくなってしまいました。

つまり、その前までは健常者であり、耳が聞こえていたため、言葉を話せるし、唇を読むことができます。

何も知らない健常者から見ると、耳が聞こえない=手話で話すの?と思いがちですが、

ひとみは手話を使いません。

手話は、生まれつき耳が聞こえない方々の独自の文化であり、意外と排他的で、ひとみには入り込めない世界だったようです。

彼らにしてみれば、ひとみは喋れるくせに…と思うのでしょう。

 

有川さんは、彼らの世界のことを知らない人間がひとまとめにしてしまいがちな世界をきちんと取材・勉強されて描いているなぁと思い、感心しました。

 

これを読んでしまうと、北川悦吏子の『愛していると言ってくれ』に違和感を抱かずにはいられないのですが、これはこれでアリなのでしょうか?

こちら、生まれつきではないパターンなのに、手話なんですよね。

オレンジデイズ』も。

まあ、メインは恋愛、声のやりとりではなく、手話のやりとりで心を通わせていく、という美しさを描くことが大事であり、視聴者もラブを求めているのだから、良いのでしょうかね?

 

ひとみの悩み、苦しみは複雑。

健常者の枠にも、聾啞者の枠にも自分を入れることができず、居場所を求めているようで、抵抗しているようにも見える。

そんなひとみと向き合いたくてもなかなか向き合ってもらえない伸。

私は、伸の気持ちにしか寄り添えません。

ひとみの気持ちは、わかると言ったら怒られるでしょう。

わかった気になるつもりはないけれど、わかろうとしていないわけでもない。

このタイプの人間というのは、本当に、同じ境遇の人と出会えなければ、スッキリしないのだと思う。

でも、健常者と同じでありたいと思って『レインツリーの国』を作ったわけなので、

単純に理解者を必要としているわけでもない。

 

最後に、ひとみへのメッセージ

人間って難しい。

ひとみだけじゃないよ。

誰のことだってわからない。

声でやり取りできる人間同士でさえ簡単ではないんだから、

そんなに意地を張る必要はないんじゃないか?

 

もし、伝わるのなら、私はひとみにそう言いたい。

 

好きな本を通して偶然出会って、

話が弾んで、楽しくて、

実際に出会ってみて、気に入られて、

それ以上にいったい何が必要なんだ?

 

わからなくて、ごめんね。

でも、わかるけど…とは言えない。