panda life

白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

灰谷健次郎『天の瞳 最終話』に対する私の思い

灰谷健次郎の『天の瞳』は未完である。

彼が亡くなった後に見つかった原稿を本にしたのがこちら。

あぁ、もっと長生きして、最後まで書きたかっただろうなぁ…そして、こちらも最後まで読みたかった…倫ちゃんもミツルも出てこない。
青ポン、タモツ、青ポンのじじいのお話。
しかも、お話の途中だった。

私は、それでも、いつかこの作品を娘に薦める。

私には、この作品と出会い、読んだ責任がある。
灰谷さんが書けなかった物語の続きを、現実で完結させる責任があると思うのだ。
ひとりの大人として、親として。

何事も、自分事として捉え、感じようとすること。

『罪にならないようにするために、私たちに何ができますか?』という問いに応えるため、共に行動すること。

私の娘は1歳10ヶ月。
絵の具遊びを通して、色の名前を覚え、こだわりが出てきました。
『お弁当箱、何色がいい?』
『赤!』

『ビート板何色?』
『青!』

『浮き輪は青にしよう!』
『だいだい!』

私は、自分の娘の個性が好きです。

じっとしているより走り回る方が好きだと思っていたのに、しっかり座って熱心に英語の歌を聴いていたり、

恥ずかしがり屋で友達の輪に入っていくタイプではないと思っていたのに、泣いているお友達に近寄って、声をかけてあげようとしたり、

実の親でもわからないこと、計り知れない可能性を持っている小さな我が子を毎日見ていると、親になることの難しさを痛感するのです。

自分の想像の域をどんどんはみ出していく子どもを追いかけるのに必死で、息切れして怒ってしまう。
自分の身勝手さに嫌悪しながら生きている私は、娘に与えるものより与えられるものの方が多いのです。

灰谷さんの言葉のなかに、『子どもを通して学んできた』というのがありましたが、私も人生のなかで、こんなにも何かを学んだことはありませんでした。

『モラルを超えた』家族だとしても、私は、子どもから学んだこと以上のことを、子どもに還元したい。そのために大事なことは、もっともっとたくさんの人と繋がっていくことだと思う。

私は、灰谷さんが遺した思いを心に刻んで、深い人間になりたい。