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ゆー and みー with104

20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。嬉しいことも苦しいことも笑いに変えて前向きに生きたい人へ。

亀井一成『チンパンジー神ちゃんの日記』

灰谷健次郎の『天の瞳』で引用されていた本を図書館で借りて読みました。

主人公倫太郎が通う『なんでも学校』というフリースクールの講師として、チンパンジーを家で育てた飼育員さんが出てくるのですが、この本のまんまでした。

子ども向けに書かれているので字が大きく、言葉は易しく、読みやすいのですが、親子で一緒に読むべきです。

じわーっと目の奥が熱くなります。

もし今、自分の子どもとの関係がちょっとギクシャクしているのなら、この本を読んで見てください。

子どもを抱きしめたくなります。

今日、気分を変えるために、
新しい母となるために、
まず形からということで、

伸ばしていた髪をバッサリ切って、
10年ぶりに髪を染めました。

駅まで歩いて見送ってくれた娘に、
「これが母の最後の姿だった」という気分で別れ、
美容院へひとり向かう。

本当は、全く違う色、例えば緑っぽい茶色みたいな感じにして、桐生くんに頭をポンとされる妄想でもしてみようかと思いもしたけれど、そんな勇気はなく、控えめな赤茶色。

刈り上げしなくていいギリギリのショートボブ。


少々脱線しましたが、
染めている間にこの本を読んで、早くみーみーに会いたいなぁってうずうず。

飼育員の亀井さんは、生後10日で母を亡くしたチンパンジーの神ちゃんを自宅で育てることにした。

奥様と息子さんは反対。

大事に育てて可愛くて仕方がなくなった頃に動物園の檻へ返し、しかもそのあとはみんなすぐに死んでしまうでしょ?

これまでの経験からそう言ったのだそうだ。

でも、結局家族みんなで愛情をもって育てるのです。病気のときは心配し、人間のお医者さんに相談しながら慎重に試行錯誤。

寝言を言ったり、トイレで用が足せるようになったり、そんな成長を親として楽しみ、喜んだり。

それらはみんな、人間が自分の子どもを育てるのと全く同じ愛情です。

亀井さんとその家族の神ちゃんに対する愛が、
バタバタして思わずよそ見をしてしまいがちな私に、子育ての感動を思い出させてくれました。

神ちゃんを、もう家には連れて帰らない。

その決心が鈍る気持ちは痛いほど伝わります。

あらいぐまラスカルのラストを思い出しましたが、
檻のなかでギャーと叫ぶ神ちゃん、
それを見て涙する亀井さん、
ふたりの物語はフィクションではないのです。

神ちゃんの本当の幸せを願って、少しずつ子離れしていく亀井さんは親の鏡。

この本は、私が生まれる前に書かれた本で、亀井さんはもうお亡くなりになってしまったそうで、寂しいのですが、私は裏表紙の幸せそうなふたりの写真がとても好きです。

入手できればいいのですが、絶版。
また、絶版探しの旅に出ようかしら?