ゆー and みー with104

20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。嬉しいことも苦しいことも笑いに変えて前向きに生きたい人へ。

アニメ『クズの本懐』感想

『私達はお互いに、かけがえのある恋人』



第1話序盤のこの一言に私は吹き出した。


ヒドイなwwwwwwと思うと同時に、

ストンと腑に落ちてしまって、

1番のクズは、もしかして私?と思いながら、

夢中になって視聴してしまった。


幼なじみだった担任の鐘井先生に片思いしているヒロインの花火と、
元家庭教師の茜先生に惚れている麦。


ふたりの恋はどちらも実りそうにない。

花火は麦に鐘井先生を重ね合わせ、麦は花火に茜先生を重ね、互いに求め合う、訳アリのカップル。




以下ネタバレ含む感想



まず、ヒロインたちを差し置いて
最初に書いておきたいのは、



クズかどうかは別として、1番嫌な女が1番幸せになってしまう展開を、私はどう受け止めたらいいのかわからなかった。


嫌な女に惚れ、彼女のビッチさを知っても何も気にせずに受け止める鐘井先生はクズではないのか?

第3者から見れば気にくわない展開なのだけれど、
当事者のふたりは幸せになるのだろうということはわかる。

ビッチも、その弱さや醜さを受け止めてくれる男性と結婚すれば良い方向に変わっていくと思うし、

ビッチを選んだ男の方も、誰になんと言われようとも、惚れた女を自分のものにできて幸せなのだ。


私は、気に入らないのに、その結果をすんなり受け止めることができた。

まあ、そうなるよね~と。

本音は、因果応報、ビッチが痛い目をみる結末の方がスカッとして嬉しいんだけれど。



主人公が幸せになる前に、物語は幕を閉じる。


残念なのに、不思議と後味は悪くない。

かけがえのある恋人同士は、出会えて良かったとお互いに確認して、違う方向へ歩んでいく。

『本物』を見つけるために。


かけがえのある恋人とは言うものの、

お互いに大切な存在であったには違いなく、

それを自覚してもいるのに、

付き合いましょうという少女漫画的ハッピーエンドにはならない。


アラサーの立場から見れば、ふたりの出した答えは正しいと思う。

まだ高校生。
『本物』と出会い結ばれる未来は絶対にある。

まして、スペックの高いふたりだから、
望まなくても出会いたい人はごまんといるはずだ。

そのなかで『偽物』とうつつを抜かすことにならないために、
きちんと『本物』と出会い、後悔しないために、

互いの傷をなめ合うような恋人関係になることを選ばないふたりの勇気はすごい。

失恋の傷を飲み込んで、いつかもわからない遠い未来に独り歩いていく決断ができる高校生なんて希少だと私は思う。

だから、
ふたりが結ばれるハッピーエンドより非現実なラストだなぁと私は感じたのだけれど、そんなラストが私はとても好きだ。

読者のために用意された結末ではなくて、花火と麦が1番輝けるラストシーンはしばらく心に残り続けるだろう。



私達はお互いに、

かけがえのある夫婦。

自虐ネタのようだけれど、

かけがえのない関係だったら、

どちらかがいなくなってしまったときに、

親としてやっていけなくなるだろうから、

夫婦になってしまったらもう、

かけがえがあってもいいんじゃないかなぁと

思います。

お互いを大事にしつつも、

それぞれが独りで立っていられる強さを持っている、それが私の理想です。