ゆー and みー with104

20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。嬉しいことも苦しいことも笑いに変えて前向きに生きたい人へ。

子育ての悩みを整理しつつ、易しさと優しさの違いを考えてみた。

我が娘、みーみーには完璧主義なところがある。

自分でやってみたい気持ちはあるだろうに、
自分でやるとうまくできないことがわかっているからやりたくないのだと言う。

「上手にできないから、やって。」

これが最近の口癖。

周りの子どもたちは、大人の迷惑なんて考えず、自分のやりたいことをやりたいようにやっているのに、みーみーはかなり控えめだ。

「え?今は本当に走り回ってもいい時間なの?」と目で母に尋ねながら周りを一生懸命観察して、考えてから行動する。

私が、「やってもいいよ。」と言ってもまだじーっと立ち止まって動かない。

うまくできなくて怒ったり、けなしたりしたことはない。だから、この慎重で用心深く完璧主義な、あまり子どもらしくない一面は、きっと生まれ持った個性なのだと思う。

「自分でやってみたら?」
「ぐちゃぐちゃでもいいんだよ。」
「上手じゃなくてもいいんだよ。」

自分でやる、やってみることの大切さ、楽しさを知ってほしいし、自分でやらなければいつまでも上手にならないから、やってみようよ!というのが私の思い。

毎日口で伝えているのに、まだまだ心に響かない。

これが、今の私の最大の悩みだ。

失敗や挫折という苦しい気持ちを経験しつつ成長していく、その必然性を既に知っていて、何にもやりたがらない娘と、その個性と、どう向き合い、アプローチしていけば良いのか。

そして、それを誰に相談すれば、腑に落ちる答えが見えてくるのか。


今の子どもたちは、「易しい世界」に生きていると思う。「優しい」ではなく、「易しい」。

例えば、

ゆとり世代と言われる私達でさえ、給食で嫌いな食べ物を残すと怒られたり、厳しい先生だと、給食の時間が終わってもまだ机に座らせていた。
今、それをやったら体罰と言われる。
嫌いなものは無理して食べなくてもいい。栄養は他の食べ物で補える。

学校で何かあれば、すぐに親が文句を言う。
例えそれが、子ども対教師の問題であっても、意見するのは子どもではなく親。

泣けばスマホを与えられ、得意気に操作する小さい子どもたち。

自分の嫌いなものと向き合う時間は回避され、
自分の意見や不満を自分の言葉で伝える必要性もなければ、何もないところから遊びを生み出す創造力もいらない。

だから、今は、子どもたちにとって、攻略するのが易しい世界なのだと思う。

大げさに言うと、
自分以外の誰かが、自分を犠牲にして分けてくれた優しさより、大人がより楽に、合理的かつ効率的に子どもを管理できるように作られた機械やルールの中で生きていると思う。

そんな子どもたちのことを考えていると、「甘やかされてずるいな、私達のときなんて…」と羨ましく思う気持ちがまず最初にある。

自分達がされて嫌だったことを否定し、せめて自分の子どもには…という気持ちが集まって、今の世界ができたのだろうけど、でも、その結果はあまりに安易なんじゃないかと私は思う。

自分の娘には、そんな安易な世界に流されてほしくない。自分の足で立って、自分の軸を感じながら、上手くバランスを保って生きる器用さを身につけてほしいと願っている。

子育てをしていて感じるのは、手を抜いたら抜いた分だけ、後で子どもと自分の両方にツケが回ってくるということ。

私がしていない苦労を伴っている親は、やっぱりどこかで手を抜いている。甘やかしたり、諦めたりする方がずっと楽だから、そっちの方に流れていく。

私がしている苦労をしていないように見える親は、私よりずっと子どもを信頼し、じっくり待ちながら成長を楽しんでいる人だ。
やりたいを大事にして、「やめて」を極力言わず、自分の時間を割いてまでも子どもの手や足を鍛え上げた人だと思う。
私はそれを「優しさ」と呼びたい。


子どもと一緒に学び、遊び、「優しい」人間になること。これが私の使命だ。

毎晩、絵本を読んで電気を消した後は、みーみーのトークショーが始まる。とりとめのない話が次から次へと。きょうはワカメを食べたと言ったかと思えば、先生とプールに入った話、アンパンマンに会いたいとか、保育園にウサギがいたね、とか。

ある日、メロンパンナちゃんの歌を歌い始めた。
すると、みーみーもパンナになったらしい。

突然、「ラブリーキッーク☆」と叫びながらキックを始めた。

ラブリーキッーク☆なんて、メロンパンナの技にはない。

それは、みーみーが編み出した、オリジナルの必殺技だった。

そう、そんな感じでいいんだよ。
自分で考えて、手足を動かして、何かを生み出す。
深く思い悩まなくていい。咄嗟に浮かんだことを次から次へとやってみるのもアリだよ。

自分でやったこと、自分で選んで決めたことには誇りが持てるでしょ?

失敗しても、上手くできなくてもいい。
全部肯定してあげることができる「優しさ」を養いながら待っているから、何でもやってごらん。

なかなか噛み合わない親子関係だけれど、いつか、心に響く日まで、辛抱強く言い続けよう。