panda life

白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

出会い尽くす

雲と月の距離が遠い。
煙のように速く、わたがしよりも薄いちぎれ雲を見上げながら歩く深夜の街。

こんな時間にひとりで出歩くのは学生の時以来だ。
可愛く見えたら襲われちゃうかもしれないから、と言ってあえてダサい格好で家を出てきたものの、外の鏡で自分の姿を見たらゾッとした。

セミの音が近くで静かに聞こえる。サンダルの音だけがピタピタと響く。

引っ越し準備で徹夜。
冷蔵庫の電源も切ってしまったからコンビニへ。
これから夜食を食べて、やるべきことは後どのくらいあるのか、わからないけれど、まだ眠くはない。


「引っ越し前日なのに、電車に乗って子どもと遊びに行ける余裕があって偉いね。」

最後にお会いしたママさんに言われた。

直前まで行けるかどうかわからなかったから、会えたらラッキーくらいの気持ちで突然連絡。

母子ともに楽しませてもらえて、いっぱいありがとうと言った。


余裕があったわけではなく、準備もできていないのに遊び回って、旦那に怒られると思っていたくらいだったけれど、どうしても会いたいと思った。


「出会い尽くす」という言葉が1番しっくりくる2年間が終わり、また、4年前と同じ、大きなスーツケースを抱えてひとり、電車に乗る。