panda life

白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

人生で初めて出会うラブストーリー

絵本『しろいうさぎとくろいうさぎ

小さい頃に、ジャケット買いした1冊。22年前に購入したみたいで、買った日の日付が、最後のページに書いてあった。


しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ)

しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ)


一言で言えば、仲良しだった2匹のうさぎが結婚する話だ。
いつも当たり前のように一緒に遊んでいたふたりだったけれど、オスのくろうさぎが、メスであるしろうさぎのことを意識し始め、かなしいかおで考えごとをする。
くろうさぎの気持ちを知ったしろうさぎは、驚くけれど其の気持ちを受け止め、ふたりは結婚というかたちで落ち着き、幸せに暮らし始めましたとさ。


きれいな絵、きれいな気持ち、きれいなストーリーだ。子どもが初めて出会うラブストーリーではないかと思う。親子や友達ではなく、恋人から夫婦へという題材の絵本って珍しい気がするのは私だけだろうか。読み聞かせしてもらうのはちょっと照れくさくて、何度も繰り返し読んだ記憶はない。


歳をとった今は、安心のために結婚する、結婚すればずっと一緒にいられて安心する、そんなことは絶対にないということがよくわかるから、くろうさぎは、もう悲しい顔をしなくなったという結末が私にはしっくりこない。

結婚って、ずっと一緒にいるための通過儀礼ではないと思う。いなくなったら…と思うと悲しくなる人との関係を繋ぎ止めるためのツールにはならない。犬と首輪の関係にはお互いなり得ない。


ハチクロで、私が1番共感したのは、竹本祐太の母だった。未亡人になって、再婚した彼女が、亡き元夫とはまったくタイプの違う、心身共に強そうな男を選んだこと。私も、そういう強い人が欲しい。この人がいなくなったらどうしようって心配することなく、半年、1年いなくなってもお互いにどうってことないと思えるような人が欲しい。


自転車で旅をしてみたい。段ボールハウスで一晩過ごしてみたい。北へ向かってひたすら走りたい。こんなことができるのは、何歳までかな。


空と海が真っ二つだ。

雲ひとつない青空と海、2つは決して交わることなく、変わらず遠くに佇んでいる。

その向こうに行ってみたいと、今まで思わなかったのが不思議なくらいだ。






しろいうさぎとくろいうさぎを、素直に祝福できないわけではない。ただ、究極の安心を得たいだけだ。