panda life

白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

シンデレラの末路

魔法はいつか解ける。この上ない幸せを感じる至福の夜は、必ず明ける。

たぶん数日は、その余韻に浸って生きていけるけど、陽が上り始めて、空が紫を帯始めると、胸が次第に高鳴り、苦しくなったことも忘れない。

電気のついていない暗い部屋に、独りで帰り、そのままベッドに倒れ込む。いつの間にか、眩しすぎるお昼時になっていて、味気ない昼食をひとり黙って食べながら、今度は夕陽が溶ける紫の空を窓越しに見つめ、ため息をつくのだ。

「シンデレラストーリー」という言葉があるけれど、魔法の力で王子様と出会い、見初められ、結婚できてめでたしでは済まない。


シンデレラII スペシャル・エディション [DVD]

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なんたって、育ちが違うのだから。庶民以下の生活水準で、不満を漏らさず、懸命に慎ましく生きてきた人間が王室の暮らしにすぐさま馴染める訳がない。

むしろ、謙虚で控えめで贅沢をしないシンデレラだからこそ、好感が持てるのに、無知であることを非難され、王室に相応しくないというレッテルを貼られては気の毒だ。

シンデレラって、王子様と結ばれて幸せ?
変わらなくても十分できた娘なのにもったいない。


つまり、そこから先が大事なのだ。

シンデレラが、王子が、どう動くか。

何かを間違えたら壊れてしまう。
壊れたらもう修復できないかもしれない。


自分ではどうしようもない心の動き、憎しみのような良くない気持ちが表に出てしまう。特にうちの2歳児の前では。指に力がこもる。

後で謝らなければいけないようなことはするなと言っておきながら、自分もやっている。自分がやったことが、返ってくる。ハッとする。

取り返しのつかないことにならないように、魔法をかけよう。