panda life

白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

昨日の夢と教訓

夢から現実に引き戻されるときの唐突さは残酷。
クライマックスでテレビの電源を落とされるのと全く同じ。

誰かと会話をしている途中で、もしくは、これから何かを伝えようとしたその瞬間に、プツっと線が切れて、布団の上、横を向けば見慣れたカーテンがあって、じめじめした空気がまとわりついていることに気がつく。

話せなかったことが、伝えられなかったこと、所詮は夢なのだから、全て終わったところで、自分以外の人間に届くことはない。それはよくわかっているのだけれど、もしかしたら…を思わずにはいられない。


恋愛感情を持ったことは1度もなかったけど、本当は少しだけ、他のクラスメイトより気になっていた人がいる。もう10年以上前の話だけれど。

その人が大声で女の子に告白しているのを見る夢を見た。場所は学校。なぜか、学校全体が、告白モードになっていて、みんなそれぞれ、自分の好きな人を探して、一生懸命気持ちを伝えていた。

その人が告白した相手は、学校一、いや、私が今まで出会った女の子のなかでも3本指に入るほど可愛い子で、納得してしまったのだけれど、その光景を見て、何も思わないわけではなかった。見たかったようで見たくなかった、知りたかったようで知りたくなかった、何か言いたいような気持ちなのに、言わない方が良い気がした。素直に認めるなら、この感情は嫉妬と呼ばれるものである。

何も言えない私の横で、名も知らぬ女の子が、見込みのない相手に対して、真摯に想いを伝えているのを見て、胸が痛くなった。何も言えないことを後悔させられたけれど、やっぱり何と言えば良いのかわからない。

そもそも、これは夢の話。この感情も夢のものであり、架空の、実在しない私の気持ちだ。


それにもかかわらず、あっけなく目覚めた後、わずかに後悔の気持ちを引きずって、しばらく布団でゴロゴロしていたのは、もう2度とその人に会えないと思っているからだろう。卒業の前、話しかけてみたかった気持ちに背いた後悔が、心のどこかにずっと残っている。

昔の私は、今よりずっとシャイだったようだ。今よりずっと、自分に自信がなかった。今会えたら、全く違う人間になったみたいに話しかけることができそうな気がする。


別れの季節には、勇気を振り絞った方が良い。結果的に、それが恥ずかしい思い出になったとしても、何でも良いから、声をかけてみると良い。「好きでした。付き合ってください。」じゃなくても良い。もっと他愛ないことを、「ありがとう」以上の言葉で。