panda life

白も黒もどちらも私。20代専業主婦の育児、生活、漫画と本の話。

演じるということ

今日私は、『不思議の国のアリス』のアリス役を演じた。

小学校の学芸会、高校文化祭での演劇コンクール、どちらもお情けで一言二言ソロのセリフがあるくらいのちょい役しかやったことがなかったから、アラサーになってそれなりにセリフのある主役をやれるなんて思いもしなかった。


ガラスの仮面』にハマって、ヘレン・ケラーやら狼少女、妖精パックなどなど、色々真似する遊びをやったり、


ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)


赤川次郎の『ふたり』の影響で演劇に憧れたり、


ふたり (新潮文庫)

ふたり (新潮文庫)


将来の夢が女優だったり声優だったり、

という時期もあったのだけれど、

中学校には演劇部もなかったし、高校生の頃は人前で大きな声を出すことが恥ずかしくなっていたので、演劇とは縁がないまま生きてきた。


そんな私に、演じるチャンスが回ってきた。実は、推薦ではなく、立候補した。他にやりたい人もいなかったし、まあ適役だろうと判断してもらえて、今回アリスをやってみたのだった。


セリフの量事態は、ナレーターよりもずっと少なく覚えやすい。難しかったのは、セリフがない場面でどう動くかだった。

突っ立っているだけ、途方に暮れて辺りを見回しているだけ、ナレーターの情報をつなげると、アリスって実は何もしていないの?主役なのに、1番サボっている感じに見えてしまうのだ。

そういう細かなところで、私はアリスになれなかったなぁと思う。

でも、ハートの女王にズバズバ物言う場面は非常に爽快。

『たかがトランプのカードじゃない!』

え?それ言っちゃうの?という地雷を自らが踏む快感は病みつきになりそうだった。

私自身の大人げない個性が活かせたと思う。


自分以外の誰かを演じることで、自分自身のことがよく見える。心の奥深くまでスッと見渡せるような、外に向けて声を発信しているのに、同時に内とも対話が成立しているのだ。


好奇心旺盛に勝手気ままに動き回れるような図太さはない、あれこれ意識して悩んでいるうちに堅くなってしまって挙動不審になる。子どもには戻りきれないなぁと限界を感じつつ、言いたいことをストレートに言ってしまうシーンがしっくりくるのは、良くも悪くも、アリスに通じる何かを持っているからなのだろう。


不思議の国のアリス (角川文庫)

不思議の国のアリス (角川文庫)


年齢もバックグラウンドもバラバラな人達が偶然集まって、ひとつの作品と向き合い、劇を完成させた。

出会えてよかった!楽しかった!

また、やってみたい。